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Diary

甲斐駒ヶ岳 登頂

By 2021-10-07No Comments

北杜市に移住してきて、家の窓からずっと眺め続けてきた甲斐駒ヶ岳。
日本三大急登の黒戸尾根は、山頂までのコースタイム9時間30分、標高差2,300m。この道程はちょっと無理だろうなとずっと思っていた。
今年は八ヶ岳を中心に登山を重ねてきたが、いま登れるかもと思える日が遂にやってきた。
とても感慨深い。

日本百名山の著者、深田久弥氏にして、「日本アルプスで一番奇麗な頂上は、ときかれても、やはり私は甲斐駒ケ岳をあげよう」「甲斐駒ケ岳は名峰である。もし日本の十名山を選べと言われたとしても、私はこの山を落とさないだろう」
と最上の誉め言葉で称賛している。

1988年には、甲斐駒ケ岳山頂に1等三角点を設置する工事の際に、縄文時代後期の無紋土器が発見される。約2500年~4000年前、縄文人が土器を携えて山頂に立ったと思うと驚くばかり。悠久の歴史に思いを馳せる。
今年参加した縄文人展とも不思議とつながってくる。

新型コロナの影響で、七丈小屋もしばらくお休み期間があったが、9月中旬から営業再開。
夕食のカレー、朝食の卵焼き、そしてお米! 名水の恵みも加わってお料理がとても美味しかった。
夜外に出ると甲府盆地の夜景と星空がキラキラとても美しかった。

今回はスケッチを多くできたらと思い、ミラーレスのカメラは置いていった。
普段20分かけていたスケッチは、山行中も描けるようにと5分を数枚、と短くしてきた。その成果もあってか、瞬間的に描きたいものを単純化して素早くスケッチするコツが少しずつ掴めてきたように思う。

山頂に立った時の充実感は最高だった。八ヶ岳や日向山などこれまで歩いてきた場所、その記憶がつながっていく。

七丈小屋の管理をされている、登山家の花谷泰広さんが甲斐駒ヶ岳の魅力について話されてる。
・里山・・人の生活とのつながり
・山岳信仰・・不動岩等の信仰にまつわる多くの石碑や石仏が残っている
・アルピニズム・・より高くより困難なルートを登る美学
3つの魅力を兼ね備えていると。緩急があり途中北八ヶ岳のような苔がひろがる穏やかな道もあったり、いろんな表情があった。物語性を感じた。

富士山をはじめ、八ヶ岳、北岳、間ノ岳、鳳凰三山などの名峰に囲まれて、それがまた魅力を高めているように感じる。
甲斐駒ヶ岳を登ることができた事は大きな自信になった。これまで感じてきた美しさや雄々しさに加えて、降りてきてじわっと湧き上がる思いは、見守られてるような感覚。その大きな変化を感じている。